臨床心理士

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臨床心理士とは

臨床心理士

 

日本臨床心理士資格認定協会が認定しているもの。
資格取得後も5年ごとに更新が必要です。5年の間に決められたポイント数の研修を受ける必要があります。

 

臨床心理士になるには

 

IT革命や技術革命を何度も繰り返してきた先進諸国は、人の心を無視し続け、企業収益ばかり追い求めてきたツケを今払わされています。メンタル面で何らかの不具合を訴える人が先進国ほど多くあふれ、年々増え続けている実態があり、大きな社会問題になってきました。初期段階で手を打ち、対処していなかったばかりに重症化し、社会生活からの離脱を余儀なくされる人も増加傾向にあるため、的確な判断と処置が望まれるところです。

 

そんな中、心理カウンセラーの存在がクローズアップされ、もがき救いを求める人々やその家族からの需要は日々増え続けています。そしてそんな現状に苦しむ人を一人でも多く助けたい、救いたいと立ち上がり、心理カウンセラーを目指す人が増えてきており、これは人道上からも非常に喜ばしく頼もしいことです。

 

心理カウンセラーにもいろいろな種類があります。産業やスクール、認定心理などのカウンセラーをはじめ、ひきこもり支援相談士や臨床発達心理士など様々で、特に臨床心理士は一番知名度が高いのではないでしょうか。

 

これは文部科学省認定の財団法人日本臨床心理士資格認定協会によるもので、民間資格とはいえ、これがないと公立学校のスクールカウンセラーにはなれません。おのずとその難易度は高く、そのため保持者は医療機関や行政機関などでも活躍の場が広がります。ただし当協会指定の大学院課程を修了した後に受験資格が与えられ、試験の合格が必要になるため、最短でも8年間を要します。とはいえ今後ますます心理カウンセラーの需要は見込まれ、社会的な意義や貢献度も高いことから志す人は増えてきており、専門学校で取得のための勉強をしてから受験する人が増えています。

 

資格取得の方法

 

大学卒業後2年間以上大学院で学ぶ必要があります。そこで実習などを経て受験資格が得られます。

その試験に合格して資格取得となります。

 

しかし、現在国会で、心理士の国家資格化に向けて話が進んでいます。そのため、今後は国家試験になるので、まだ未定なものの大学卒業後に受験資格が得られ、試験を受けて資格取得できる可能性も出てきました。

 

臨床心理士の資格更新と費用について

 

心理カウンセラーと名前の付く職業には沢山の種類がありますが、その中でも最も有名な資格の一つに臨床心理士があります。臨床心理士は資格を取るための受験資格を得るのに大学院修了を必要とする厳しいものですが、その高い受験資格のハードルにもかかわらず合格率が6割という狭き門となっています。そのため心理カウンセラーとして病院や保健所、公立学校等の公的機関等に雇用されるのは殆どが臨床心理士であり、心理カウンセラーを名乗ることのできる他の資格とは一線を画するものになっています。

 

しかしこの資格は資格更新性という制度を採用しており、5年ごとに更新をしなければなりません
心理カウンセラーとして働くのには臨床心理士という資格は必須ではありませんが、取得が困難で維持も困難なこの資格を有しているという事実が第3者の信頼性を高めることにつながっているのです。この更新制度は心理カウンセラーとして必要な研修を受けていることを求めています。それは研修会の参加や学会の参加、発表など様々な分野にわたります。従ってそれらへの参加費用というのは膨大なものになります。

 

住んでいる地域の影響も強く受けますが、5年間の研修を合計すると10万円以上の費用を研修に投資しなければ資格の維持は難しいのです。しかしこのような継続的な研修を行っているからこそ、臨床心理士は心理カウンセラーの代表的な資格の一つとして認知されるようになっているのです。

 

臨床心理士になるまでにかかる費用

 

まず4年生大学を卒業している事が条件になります。
大学の受験料は大体1校2万円、学費は4年間で大体、200万〜400万円になります。

 

次に、心理学の専門の大学院に通う必要があります。そのための受験費用、また大学院の学費がかかります。
受験費用は1校およそ2万円、学費は2年間で150万〜200万程度です。

 

これらはストレートに大学および大学院に合格した場合になります。
浪人したり、受験前に予備校に通ったりすると、更にお金がかかることになります。
大学入学の場合には特に予備校に通わず、浪人もせずに合格することも十分に可能ですが、大学院入学には多くの人が予備校に通います。
特に大学で心理学の専門的な勉強をしてこなかった場合には、独学ではやはり限界があり多くは予備校に通って浪人することになります。

 

また大学および大学院に在学中にも、教科書や書籍代がかかります。これが意外と馬鹿になりません。
また、特に大学院では学会や学外のセミナーに自費で参加することが多いです。

 

いよいよ大学院を卒業したら、その年の秋に臨床心理士試験が受けられます。
これは受験料に3万円がかかります。
また合格した場合には登録料で5万円かかります。

 

以上が大まかに資格を取るまでにかかるお金になります。

 

 

>> 心理カウンセラーになる方法とは!! << 

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